IMITATION LOVELESS


「俺達を…信用してくれるんだな?」

「刹那…?」


刹那は真剣な顔付きで憐の手首を掴む。
自然的に二人を見る形になった憐は大きな瞳を更に丸くする。


「刹那……? どうしたの?」

「いや 姫様は優しいなと」


刹那はふわりと笑うと憐の頬にキスをした。
小さく、触れるだけのキスの筈が憐の顔は真っ赤に染まってしまった。

それを見た優夜は吹き出してしまう。


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