IMITATION LOVELESS
憐が自我を持ち、物心がついた頃に王が病気で急死した。
その事もあり、妃の我儘も激しさを増していった。
どんどん民の生活が苦しくなり、屋敷内が裕福になっていった。
その頃に、白衣の集団が憐に近寄り始めた。
16歳の少女と同じくらいに育った憐はこの世のモノとは思えないくらい可憐に育っていた。
『憐、健康診断をしてあげるから、服を脱いで個々に座りなさい』
『けんこうしんだん?』
憐は何かと呼び出されては白衣の集団に酷い目に合わされていた。
妃から与えられるストレスと白衣の集団からのストレス、互いが混じり合い、憐は滅多に笑わなくなってしまった。