IMITATION LOVELESS
【それでも…ずっと、一緒に居たいと願うのは…僕の我儘…―。】
カーテンから差し込む太陽の光を浴び、憐は自らのベッドで目を覚ます。
上半身を起き上がらせ、ため息をついた。
ベッドから降りるとベッドの下に隠していた瓶を取り出す。
中には怪しげな青紫の液体が入っていた。
光に照らすと不気味さが一層増した。
―コンコン
「はい」
憐は素肌に急いでドレスを身に纏う。
瓶をベッドの下に乱暴に隠す。
解っていたかのように憐が服をきた瞬間、扉が開く。
柔らかな微笑みをした優夜が顔を出した。