IMITATION LOVELESS


優夜は瓶に巻き付けられている古い紙を見てみた。


【The last process for becoming people's body from the body of an animal】
(動物の体から人の体になるための最終過程)


「憐…?」


紙には後ろにも文字が書かれている。

【Medicine which gets used to a perfect human being.】
(完全な人間になれる薬。)

【Side effects may come out instead.】
(代わりに副作用が出る可能性がある)


優夜は目を見開き窓辺に急いで駆け寄り、下を覗く。

そこでは憐と刹那が話していた。
可憐な憐の笑顔に刹那が幸せそうに笑っていた。

もう一度、瓶を見る。
蓋が開いているわけでは無さそうだった為、飲んでいないのは見てとれた。

しかし そんな薬を持っていた憐を気にかけたのは言うまでもなかった。


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