IMITATION LOVELESS


右目に眼帯をした、黒猫のぬいぐるみだった。


「ほら…」

「わぁ…ありがとう!」


憐はぬいぐるみをとても大切そうに抱き締めると、刹那を見上げながら満面の笑みで笑った。

刹那も微笑み、憐の頭を撫でる。


「憐~ 俺もプレゼントあるんだよ?」

「優夜も?」


優夜は憐の背中にじゃれ付くように抱き着いてきた。
首筋に口付けをしてから優夜は離れていった。

優夜が離れた瞬間、首に何か重いものを感じた。

見てみると、ペンダントだった。


「あ…」

「俺達とお揃い」


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