IMITATION LOVELESS
ペンダントの蓋を開くと、あの日、想いを伝えあった日に撮った写真が入っていた。
「このロケット…」
憐が手に乗せて眺めていると頬に冷たい感触を感じた。
見てみると優夜と刹那が首から下げているロケットを取りだし、憐の前に見せていた。
「俺が作ったんだよ?」
優夜がにっこりと微笑んだ。
つられて憐と刹那も笑う。
「ぬいぐるみもロケットも…大切にする!」
憐はもらったプレゼントをギュッと抱き締めながら笑った。
その笑顔は微かな儚さと輝かしいまでの可憐さだった。