IMITATION LOVELESS


谺が戦闘体制に入っているにも関わらず、魑は刀に触ろうともしていない。
優夜も腕を組むだけで動こうとしない。
しかし、二人の目は互いに目の前の獲物を狩るような危険な瞳だった。


「谺! 魑! やめて…!」

「姫様 俺と優夜が負けることは無いですよ」

「そーそー。 安心して?」


優夜と刹那が微笑みながら憐を見つめる。
その笑顔はとても安心できるものだった。

憐は手を胸元で握りしめ、四人の姿を見守ることにした。


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