IMITATION LOVELESS
「【守るべきものを壊して…行き着くこの世の果てに…―。】」
「【きっと きっと…、君の幸せがある…―。】」
「「【だから…、】
【俺達を忘れて…―。】」」
顔だけ振り向いた優夜と刹那の顔は、鮮やかな笑顔だった。
「じゃあね…憐、」
「どんな時も、笑顔を忘れるなよ?」
二人は憐たちから顔を背けると、廊下の奥に剣を向ける。
「いや! いやぁ!
優夜ぁ!! 刹那ぁ!!」
暴れ、偽りの召使いの二人に手を伸ばす憐を双子が必死に押さえ込む。