IMITATION LOVELESS


二枚目の紙には刹那の字が書かれていた。


――――――


Dear Len
From Setsuna


こんな形で悪いが、謝らせてくれ。

悪かったな…。

誓いも、お前を殺せなかったことも 全て悪いのは俺たちだ。

お前の鮮やかな、あの儚げな笑顔は俺には壊せなかった。


もし 俺に命があったらお前のことは絶対 忘れない。

だが 憐は俺のことを忘れて 幸せになってほしい。

双子と仲良くするんだぞ?


この世で一番儚く、愛しい お姫様へ。


忘れられる召使い


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