IMITATION LOVELESS
「あの二人…強いね」
「あぁ… 下手したら、殺られてた」
優夜達が目を細め俯く。
ため息を着いてから憐の名前を呼ぶ。
憐は耳をピクッと動かし二人を見上げる。
「あの二人って…」
「…? 谺と魑? 二人は私の護衛艦だよ?」
「…凄いね あんな強い二人に護られて」
憐は一瞬目を見開き直ぐに俯いてしまう。
そして、二人の上着の裾を握り締めた。
「姫様?」
「どうかなされましたか?」