IMITATION LOVELESS


優夜と刹那は後ろに倒れそうになった憐の腕を掴み、引き寄せる。

しかし、慌てて手を伸ばした為、憐だけでなく二人もバランスを崩してその場に倒れ込んでしまった。

鈍い音が廊下に響く。


「……っ」

「刹那…!」

「ちょ…」

「優夜ぁ…!?」


憐は自分が置かれた状態に混乱する。

憐が痛くないように刹那が憐を抱えて尻餅をついている。
その上から優夜が二人に抱き付いているように覆い被さっている。


「あれ…姫様」
「怪我は?」

「~~~…!」


憐は顔を真っ赤に染めると俯いてしまう。

二人が憐の表情を伺おうと顔を覗き込む。


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