IMITATION LOVELESS


憐の部屋に来て、直ぐに花瓶に水を張り薔薇を生ける。
赤、黄色、白。

三色の彩りがとても美しかった。


「姫様、飾られるのはこちらで……姫様?」

「あ…寝てる」


憐は靴とタイツを脱ぎ捨てベッドに横になり寝息を立てている。

ショートラインベアトップドレスから覗く白く細い足はどこか色っぽかった。

刹那は花瓶をテーブルの真ん中に飾ると振り返り、憐を見る。


「男が二人居るのに、何て言う無防備な…」

「ね 今のうちに殺っちゃおうよ、後々 めんどくさいし」


優夜は懐から短銃を取り出し憐に銃口を向けて刹那を見る。


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