IMITATION LOVELESS
微かに開かれた憐の唇。
優夜は憐の上に跨がり、銃口を顎から額に移動させる。
「…打っていいよ?」
「「!!?」」
二人は開かれた憐の瞳を見て驚く。
憐は銃口を突き付けられているにも関わらず、微動だにしない。
綺麗なアクアマリンの瞳に影がかかる。
瞬きをするだけで憐は優夜の顔を見つめる。
「…いつから」
「…………刹那が僕に銃口を向けた辺りから」
「気付いてなら どうして逃げなかったの?」
憐はフフッ…と笑う。
そして 優しく微笑みながら口を動かす。
「この状況じゃ逃げられないし、何より、早く……死にたかったら…」
憐の言葉に二人は眉を潜めた。