IMITATION LOVELESS
優夜達が部屋に戻った時、室内から話し声が聞こえてきた。
首を傾げ扉をノックする。
憐の声が聞こえ扉を開く。
二人の目に写ったのは蜩と憐。
憐のタイツを履かせようとしている蜩。
「蜩様、そういうことは召使いの私どもにお任せください」
優夜が柔らかく、しかしキッパリと蜩を憐から引き離す。
蜩は一瞬だけ不機嫌な顔をしたが、憐にお辞儀をして部屋を後にした。
「姫様 私どもがやります。 宜しいですね?」
優夜が優しく微笑む。
憐は顔を赤くして頷く。
耳を垂らし、尻尾を振っている。
慣れた様子で優夜と刹那が憐にタイツを履かせる。