IMITATION LOVELESS
「優夜~」
「ん?」
憐は優夜の元に来ると本を覗き込む。
こちらも異国の本。
憐は顔を歪ませる。
「よく読もうと思うね……こんな本………きゃっ!?」
憐が優夜の足元に座ろうとしたとき、優夜が憐を抱き上げ自らの膝の上に下ろす。
右足を立て、左足との間に出来た場所に憐の足を置く。
「ドレスが汚れるよ?」
「あ…ありがとう、」
憐が俯き、小さく礼を言うと優夜は顔を綻ばせ再び読書を始める。
腕のなかに憐を抱えたままページをめくる。
憐が本の中身を見てみるが直ぐに顔を歪ませる。