IMITATION LOVELESS
ステンドグラスより美しく、壊れやすそう。
硝子のように透明で、純白のように汚れを知らない。
そんな笑顔に優夜と刹那は以前感じた以上の胸の高鳴りを感じただけでなく、頬の熱みも感じた。
憐から顔を背けるが、中々 忙しなく動く心臓の高鳴りは治まってくれない。
憐が不思議そうに二人を見る。
首をかしげて尻尾を左右に揺らしている。
「刹那? 優夜?」
「……何でもないよ」
「心配するな…」
とは 言ったものの、未だに五月蝿い心臓は大人しくなってくれない。
そのため、発した言葉は片言になってしまった。