IMITATION LOVELESS
「憐~」
谺と魑はノックもせずに憐の部屋の扉を勢い良く開けた。
ビクッ とした憐は何かをベッドの下に隠してから双子に顔を上げた。
「二人とも…ノックくらいしてよ」
憐が呆れていると二人は瞬時に憐に近寄る。
双子は驚いて硬直している憐の腕をしっかり掴み、憐が逃げられないようにした。
「ちょ……谺? 魑?」
「ね、ね、あの召使い二人の秘密知ってるぅ?」
「優夜と刹那の秘密…?」
憐は寂しそうな顔をして魑の顔を見る。
「「あいつら、姫様反対派なんだよ?」」