IMITATION LOVELESS
――――――。
食事も終わり、部屋で寛いでいる憐の目の前では刹那が食後の紅茶を淹れている。
隣では優夜がデザートのゼリーをデコレーションしていた。
「美味しそうね、紅茶もゼリーも」
憐が薄く笑う。
優夜と刹那はその笑顔を見て悲しげな表情をして、目を瞑る。
憐が首をかしげると、目の前に暖かな紅茶と冷えたゼリーが置かれた。
「ね、憐は…」
「ん?」
「……憐は死ぬ前にやりたいこととかあるのか?」
二人の問いかけにに憐はピクリと反応するが、黙り込んでしまった。