IMITATION LOVELESS
「うるさい」
優夜は剣を抜くと双子に振り下ろす。
二人は間一髪、剣を避けるが窓から落ちてしまった。
「「わぁあああ!!」」
双子の悲鳴が聞こえた。
その後直ぐに鈍い音が響いた。
憐が窓の下を覗く。
下では谺が魑をクッション代わりにして座っていた。
「谺!」
「いやいや、姉であり、れでぃである私を護るのは魑の運命…」
「そんな運命いらない」
ズバリと切り捨てられ谺は頬を膨らませた。
仲睦まじい双子の様子を見ていた憐は小さく呟いた。
「羨ましい…」