IMITATION LOVELESS


双子は子供の様にクロワッサンを頬張っている。
もぐもぐを通り越し、ガツガツ状態だ。
憐は紅茶を啜りながら二人の様子を微笑みながら見ていた。


「あ ねぇ 優夜、ソコのクローゼットからカメラをとってくれない?」

「カメラなんてあったんだ」


優夜は言われた通り、豪華な装飾のクローゼットの中からカメラを取り出し、憐に渡す。


「ふふ、谺、魑」

「「ん?」」


カシャリ…


二人の豪快な食事姿を写した一枚がカメラに保存された。


「二人とも よく食べるね?」


憐が柔らかく微笑んだ。


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