IMITATION LOVELESS
「は、恥ずかしいから…やめて…」
憐は尻尾を手で弄りながらもじもじしている。
そんな姿を愛しいと感じた二人は憐を大切そうに抱き締めた。
「優夜…? 刹那…?」
「…あ ごめん。 むしょうに憐に触れたくなって…」
「憐は大したやつだな…」
憐は頭上にはてなマークを浮かべて首をかしげる。
二人は微笑みながら首を降った。
「じゃあ、あの蒼い薔薇は優夜」
「?」
憐は優夜の手を握ると優夜に微笑んだ。
「髪の色と背丈が優夜に丁度いい! それに、紫の薔薇に比べると弱々しいから」
憐は微笑みから満面の笑みに変えた笑顔で優夜に抱き着く。