IMITATION LOVELESS


「さっきも言ったでしょ? あなた達への"好き"は特別なの…」


憐は優夜の頬を撫でると、顔を引き寄せ唇と唇を一瞬、触れさせる。


「…憐」

「刹那もしたい?」


憐は人差し指を刹那の唇に押し付ける。
その姿は激しく刹那の恋心を揺れ動かした。


「…是非」

「ふふ…」


憐は刹那に向かい合うと刹那の頬に手を添え、顔を引き寄せる。

優夜と同じくらい、一瞬の口付け。


「「ごちそうさま、憐」」

「おそまつさま」


憐が二人の頭を撫でる。
二人は瞼を下ろし身を委ねていた。


< 94 / 192 >

この作品をシェア

pagetop