IMITATION LOVELESS
「さっきも言ったでしょ? あなた達への"好き"は特別なの…」
憐は優夜の頬を撫でると、顔を引き寄せ唇と唇を一瞬、触れさせる。
「…憐」
「刹那もしたい?」
憐は人差し指を刹那の唇に押し付ける。
その姿は激しく刹那の恋心を揺れ動かした。
「…是非」
「ふふ…」
憐は刹那に向かい合うと刹那の頬に手を添え、顔を引き寄せる。
優夜と同じくらい、一瞬の口付け。
「「ごちそうさま、憐」」
「おそまつさま」
憐が二人の頭を撫でる。
二人は瞼を下ろし身を委ねていた。