最高の初恋
朝、学校までは自転車で20分。余裕の登校をするために私は、8時に家を出る。
「愛菜華ちゃーん!おはよ!」
『おはよ。都は今日も元気だね。』
下足室につくと、毎日の日課のように都に朝の挨拶をする。
「聞いた?」
『何を?』
「天馬さんのこと!」
『知らない。』
「もー、愛菜華ちゃん興味なさすぎだよ!」
『だって興味ないもん。』
「ないもんって…はぁ。私は心配だよ。愛菜華ちゃん。」
『なにが?』
「まだまだ若い女の子が…男に興味ないなんて…この先、大丈夫?彼氏できる?」
『男に興味ないなんて一言も言ってない。興味がないのは千崎先輩にだけ。』
「なーんだ、千崎天馬に興味ないだけか。安心した。」
『…………』