最高の初恋



「うん。納得!あ、今日、天馬さん試合らしいよー。見に行か…」



『行くわけがない。私、今日は委員会なんだ。』



「そっか。愛菜華ちゃんって、天馬さんのことになると…ツンツンするよね…」



痛いとこつくな…今日は早めに来たのが裏目に出たな…最悪。
早く始業ベル鳴らないかな?



「なにか辛いことあったの?イケメンが嫌いなの?だったらごめんね…私、毎日毎日天馬さんの話して…」



『……全然。大丈夫…ちょっと…ね。話したことない人の話ってあまり好きじゃなくて…勝手にイメージとか出来上がっちゃうじゃん?だから…』



我ながら上手い嘘。



「そっか!愛菜華ちゃんって本当いい子だね!そろそろ始業ベル鳴るね。じゃぁ、席戻るわ!」



『うん。』



疲れた…今日の都って本当、おしゃべりで困るわ。





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