最高の初恋
『暗くなんかないよ。いつもと同じ。』
「そう?俺には、今日も辛い。って顔に見えたけど?」
本当によく見てるんだか、見てないんだかんからないなぁ。
『市木君は、私なんかに話しかけて楽しい?私、特に話すことないし、面白くもないよ?』
「楽しいってか興味深いだけだよ。本当、門長は興味の対象。それだけ。」
『興味ね…』
「あ、門長にお客さんじゃないかな?」
そう微笑んで扉を指差した市木君。
お客さん?
私を訪ねてくるような友達はいない。
誰…?