最高の初恋




『暗くなんかないよ。いつもと同じ。』



「そう?俺には、今日も辛い。って顔に見えたけど?」




本当によく見てるんだか、見てないんだかんからないなぁ。



『市木君は、私なんかに話しかけて楽しい?私、特に話すことないし、面白くもないよ?』


「楽しいってか興味深いだけだよ。本当、門長は興味の対象。それだけ。」


『興味ね…』


「あ、門長にお客さんじゃないかな?」




そう微笑んで扉を指差した市木君。
お客さん?




私を訪ねてくるような友達はいない。



誰…?





< 53 / 69 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop