最高の初恋

「千崎が好きなのは私の妹…あの子さえいなければって。」


『うそ…』


「本当だよ。千崎は愛菜華ちゃんが好きなんだよ。」



『違うよ！！！だって…』




私は天ちゃんに酷いことをした。だから、私を好きなわけない…



「愛菜華ちゃんと千崎って…」


『もう、話してない。幼なじみって関係でもないと思います。』


「そうね…愛華とはよく一緒にいるのみるけど、ここ数年、愛菜華はこないもんね。」


『…私は天ちゃんと喧嘩したから…だから…』



「ま、愛華の勘違いかもしれねーけど…あいつは千崎が好きなだけなんだよ。それで愛菜華ちゃんに何でかわかんねぇけど嫉妬してるんだよ。それだけ…だから許してやって？」


『高松先輩…』


「それに、俺だって好きじゃない子に手出せないし。大丈夫だから、な？」


『はい。』



高松先輩、もっとチャラい人と思ってたけど…優しいんだ。