Melt
ほら、やっぱり。
私の勘はよく当たる。
朝会った時よりも少し固めな表情。
緊張するよね、やっぱり。
「高屋九十九です。九十九とかいてツクモです。これからよろしくお願いします。」
あいさつすら固いとか。
あがりやすいのかな?なんて考えながら彼を見つめる。
どうやら目があったらしい。
なぜかっていうとものすごく目が大きくなって、キラキラしたから。
「あっ、今朝の!」
驚いている彼に私はひらひらと手を振る。
「会ったのか?ちょうどいい、高屋は早川のとなりだ。いろいろ教えてもらうと良い。」