Melt

少しずつでも



教室に帰ると初音は、沙羽と2人で楽しそうに笑っていた。



あれ?



もっと落ち込んでると思ったけど意外に普通だ。



なんとなく腑に落ちなくて思わず穴が空きそうなほど初音をみてしまった。



「なに?なんか用なの?」



そんな視線に気づいてしまったらしい。



おれは何でもないと笑う。



何でもないことなんてない。



なんでそんなに空っぽで笑うのか、ホントはすごく聞きたかった。



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