Melt



「そうかもね。千歳のところに行くなら、そろそろ帰った方がいいよね?」



縁は申し訳なさそうに頷いて、今度は頬ではなくて唇にキスを落とした。



足りない言葉を埋めるように私たちはよくキスをしていた。



「いいよ、どうせすぐに会えるから。」



「そうだけど、なんとなくな。」


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