浮気性彼氏と心配性彼女【完】
そして教室につき親友の『佐々木 優希』[ササキ ユキ]に抱きつく。
「ゆきぃ~…」
「どーした?泣き虫亜樹ちゃ~ん?」
優希は見た目はとっても美人なのに口調は男っぽい。
そーいうところが好きだけど…
「また見ちゃった…」
無理して笑いながら言ってみる。
「あぁ~鈴木か…何回目だよ…!亜樹を泣かす奴は絶対許さねぇ…だから無理するなよ?」
優希がいてくれてよかったってホント思う。
私の分まで怒ってくれるから、毎回泣かずに済む。
「ありがとぉ~優希…」
私はお礼を言うと、優希は決まって
「その笑顔で笑うと、変な男どもが寄ってくるぞ?亜樹可愛いんだからさ~」
笑って言ってくれる。私も笑う。
大好き優希…ありがと…
「お前は笑顔が似合うからな~もう別れれば?」
優希は心配そうな顔で言ってくる。
「ん~どうしようかな?」
毎回聞かれてるが私の答えは曖昧だ。
輝也を信じてるから…
「そっか…あ、昨日のテレビ見た?」
優希は私のために話題を変えた。
優希には悪いけど…輝也の事を好きでありたい…