浮気性彼氏と心配性彼女【完】
「…鈴木くんのせいじゃないよ?」
「いや、俺のせいだ。」
今日の鈴木くんは何かちっちゃく見える。
「ちがっ「おーい!何やってんだよ早く課題出して帰る!」
私の声とかぶってきたのは、先生だった。
先生にこれ以上言われるのは嫌だから、私たちは帰った。
鈴木くんと2人で居るのは正直言って今は気まずい…
無言のまま、鈴木くんは私の家まで送ってくれた。
「ありがと。じゃあね~」
なるべく明るめに鈴木くんに言った。
鈴木くんも
「あぁ。じゃあな!」
って言ったけど、表情は暗かった。
「鈴木くん!自分追い詰めないでね!」
いつの間にか口走っていた言葉…
もう歩き始めた鈴木くんに向かって…
「ありがと!」
さっきより、明るくなっていた表情を浮かべて歩いて帰っていく鈴木くんを観て私は家へ入って行った。