GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「これが、一般思考なら日本も終わりだな。由々しき事態だ」
「……」
「だって、自分が良ければ、他人はどうでも良いんでしょ?目的のためなら手段を選ばない的な?」
「……」
「もう二度と、あんたの面なんか見たくない!!」
私は下唇を強く噛み締め、金髪男――煌月をこれでもかってくらい睨み付ける。
……私は一生忘れない。
死ぬまで忘れない。
あの忌々しい事件を……。
その事件の執行者である、そいつの面と声。
そして、名前を……。
もうここまでくると、私の口は止まらない。