GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


「これが、一般思考なら日本も終わりだな。由々しき事態だ」

「……」

「だって、自分が良ければ、他人はどうでも良いんでしょ?目的のためなら手段を選ばない的な?」

「……」

「もう二度と、あんたの面なんか見たくない!!」



私は下唇を強く噛み締め、金髪男――煌月をこれでもかってくらい睨み付ける。



……私は一生忘れない。



死ぬまで忘れない。



あの忌々しい事件を……。



その事件の執行者である、そいつの面と声。



そして、名前を……。



もうここまでくると、私の口は止まらない。



< 101 / 370 >

この作品をシェア

pagetop