GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「本当にすまなかった。その罪の償いとして、俺が茉麗の言うこと一つ何でも聞く。だから、」
「だから、何よ」
「俺の兄貴がしたことを許してやってくれ」
私は煌月に拝み倒された。
それと同時に、劣等感と嫉妬心を抱き始める。
私って、ほんと腹黒い女だわ……。
煌月の兄さんが全て悪いんじゃない。
私にも悪い所があった。
それなのに、被害者ぶって……。
真実を知らない煌月は、兄さんのために土下座。
……煌月って凄い人だね。
私なら、“アイツ”のために土下座は出来ない。
私は“アイツ”が大嫌いだから。