GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
*ダチ
「煌月。私、もうあの苦痛には耐えられない!!痛い思いなんかしたくない」
そう泣き叫んだ私は、煌月の胸にしがみつく。
絶対、周囲の人たちが私たちに好意な目を向けているだろう。
けど、私はこの状況を恥ずかしいとは思わなかった。
今、煌月に助けを求めないと、後で必ず後悔する。
この男なら、“アイツ”をどうにかしてくれる。
何故かは分からないが、そう思っている私がここにいる。
煌月は私の背中を軽くポンポン叩きながら、
「大丈夫だ。俺に任せろ。だから、もう泣くな」
優しく囁く。