GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
ほら、もう大丈夫だよ、私。
私には強い味方がいる。
これ以上、目を泣きはらしたらどうするんだ。
ここのままでは、目が一文字になってしまう。
人前に出れないよ?
さぁー、私よ。
泣き止むんだ!!
私は必死に涙を引っ込ませる。
そして、煌月の胸から離れ、鼻から思いきり空気を吸い込み、
「よし!!もう大丈夫!!私、もう泣かないから」
目を細め、歯をむき出しにする。
すると、煌月も柔和な笑みを浮かべ、
「とりあえず、場所を移そう。姫輝がバーで茉麗が来るのを待っている」
そう言って、私の手を引いて繁華街を歩き始める。