GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「これだから、不良は……。ヤレヤレだぜ」
「あ?」
「……イタリア語。そんなのも知らないの?」
「……意味なんだよ……」
「うんことおしっこ」
刹那――バーテンダーがグラスを落とした。
バリンと……。
騒がしたかった店内が静寂する。
そして、一拍おいて笑いさざめいた。
「この女、何キャラだよ!!」
「顔と性格が全く合ってねー」
「今の女子高校生はギャグ線高いなー」
「cacaとpipi。ブッ!!馬鹿な俺でも、イタリア語を覚えられるぜ」
怖いお兄さん方は抱腹絶倒。
私は、この状況に驚きと当惑でただ目を見開いていた。