GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
兄さんの所為で、数年後。
私までもが、男達と一夜限りの関係を持つという、最悪な噂が立ってしまった。
母さんと同じく、私も我慢の限界が来てね。
二十一歳になってもまだ職に就いていない、兄さんの顔面に思いきり蹴りを入れた。
けど、私の怒りはそれで収まらなかった。
兄さんの襟元を掴み取り、怒声を上げたんだ。
「こんの甘ちゃん野郎が!!いつまで、私らに迷惑をかける気だ。さっさと職を見つけて、地元から出て行け」
その時にね。
条件を出されたんだ。
「この約束を守られるのなら、今すぐ地元から出て行ってやる。けど、一回でもこの約束を破ってみろ。命がないと思え」