GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
あっ、もしかして、私のことを見た目で人を差別する、ただのがり勉クソ真面目ちゃんだと思ってたでしょ!!
チッ、チッ。
甘いな。
私は心を許した者の前でしか、妄想を口に出してまで繰り広げない。
今までは、心の中で呟いて終わっていただけ。
……姫輝よ。
これは現実よ?
げ・ん・じ・つ!!
「……茉麗ちゃん」
「だからね?私の妄想は、今に始まったことじゃ――…」
「その茉麗ちゃんの妄想って……癖?」
姫輝は眉の両端を下げ、切なげに言った。
……癖?