GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
いや、待つんだ。
私の兄貴の代わりになるって、誰が!?
まさか、姫輝が!?
姫輝に、私の兄貴が務まるのか!?
はっきり言うけど、無理でしょ!!
あっ、いや、私の兄貴の代わりになってくれるのはとても嬉しいんだけど……。
てか、姫輝じゃなきゃ嫌なんだけど……。
「俺さ。一人っ子だから、兄弟いる家庭が羨ましくてさ」
「……」
「だからさ。俺の妹になってくれないかな?」
「……こんな妄想女で良いの?」
「何を言っているんだ。そんなの関係ない」
「本当に!?」
「うん」
「んじゃ、今日から姫輝は私のブラザーだ!!」
私は口元を緩める。