GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……え?
キモい。
あ、ヤバい。
紫色のハイビスカスを想像したら、気分が……。
……落ち着け、私。
大人になれ。
大人になるんだ!!
妄想はやめなさい。
ブラザーを困らせてはならぬ。
「ブラザー。煌月殿の話を聞こうではないか」
「そ、そうだね。そうすることにしよう、シスター」
「それで、お前らはいつになったら離れるんだ?冬なのに、暑苦しいわ。てか、馬鹿だろ」
煌月はいつまでも抱き合っている私たちを見て、呆れが宙返りをしていた。