GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……うん、そうだね。
煌月の言う通りだ。
今、私もそう思った。
そういえば、私。
こんなにずーっと、男と抱き合ったの初めてだわ。
……はぁぁあ!?
「ブ、ブラザー!!」
「ど、どうした!?」
「無意識だった」
「……へ?」
「何で、私。姫輝と抱き合ってるの?」
この発言で、ヒューと冷たい風が抱き合う私たちだけに吹いたような気がした。
「……えっと、さ?」
「……」
「まず、離れよう」
「そ、そうだね」
私たちは、慌てて互いの体から離れる。