GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……お、おかしい。
私は何を思って、姫輝と抱き締め合っていたの?
必死に頭の中でそれを考えても、やはり分からない。
……ま、まさか、記憶喪失!?
え?
マジで!?
パニックに陥る私を見て、煌月は眉の両端を下げ、
「お前、頭大丈夫か?てか、お前の兄貴が何を言っていたか気にならねーのかよ」
ため息混じりに言ってくれた。
そうだよ、私!!
パニックに陥っている場合じゃないわ。