GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「うーん、困ったな。俺、人込み苦手なんだよね。だから、煌月さぁ……。道を作ってくれない?」
……何だと!?
姫輝のこの発言に、耳を疑った。
いや、絶対嘘でしょ。
嘘に決まっ――…
「任せておけ。一般人は、俺をぜってぇ避けるだろうから」
「さっすが、煌月。頼りになるわ」
……って、ちょっと待てーぃ!!
分かった。
姫輝が、本当に人込みが苦手なのは分かった。
けど、煌月よ……。
お主、まさか神社に来てまで、一般人を脅すつもりじゃ……。