GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
「俺、どうしてもフランクフルトを食べたくてさ。ご馳走さん」
私の右隣には、満足げに口元に綺麗な弧を描いている煌月が立っていた。
そして、煌月からフランクフルトに目をやると、もう半分も残っていなかった。
私は残りのフランクフルトを食べる。
……この野郎。
確かに何でも一つ、望みを叶えてあげると言った。
言ったけどさ……一口がでけぇよ。
……ねぇ、煌月知ってる?
食べ物の恨みは怖いんだよ?
「このウホゴリラ!!今すぐ、飲み込んだフランクフルトを吐き出しやがれ!!」
私は怒声を上げ、煌月の襟元を両手で掴み取り、煌月の体を前後に揺らす。