GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
……けど、結局は沢山の人たちに忌み嫌われるようになったのは、この顔の所為だけではなく、自分の性格にも問題があったんだと思う。
本当は、以前からそのことに気づいていた。
気づいていたのに、私は気づいていないフリをしていた。
被害者ぶっていた。
だが、煌月たちと出会って、この夢が馬鹿馬鹿しく思えてきた。
どう考えても、この“今”が楽しい。
それなのに、この楽しい時間をわざわざ手放すなんて、馬鹿の馬鹿でしょ。
だから私は、
「この関係がずーっと続きますようにって、神様を信じていない私が、珍しく神頼みしたの。私、煌月たちと過ごす時間を気に入っているからさ」
そう言って、はにかんだ。