GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


……郁斗は、これから起きる何かを間違いなく知っている。



そう察した私は、



「あんたのこと、煌月に言っても何も問題ないよね?」



念の為、本当に味方かどうかを確かめるために意地悪な質問をする。



郁斗は一瞬目を見開いたが、「ブハッ」と吹き出し、



「賢い女だな。大丈夫。本当に、あんたらの味方だ」



優しい声でそう言った。



そして、大丈夫だと確信した私は、



「メ、メルアドでも交換しないかい?」



と言って、ぎこちなく笑う。



郁斗は再び吹き出し、



「交換しても良いけど、まず茉麗の顔を写真に撮りてぇ。その顔は、マジでヤバい」



抱腹絶倒していた。



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