GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
更に、気管を痛めた所為で咳が止まらない。
私の隣に座っている郁斗は、慌てて私の背中を撫でる。
お兄さん――篤さんは、私にティッシュ箱をさっと渡す。
ビバ、ティッシュ。
そう心の中で呟きながら、思いきり鼻をかむ。
そして、汚してしまったテーブルをティッシュで拭き取り、
「誠に申し訳ない」
と、謝罪の言葉を申し、赤面しながら篤さんにティッシュ箱を返した。
……ふー。
やっちまったZE。
まさかの口からではなく、鼻から水噴射。