GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
これ以上、好印象のあなたを悪くさせたくない。
好印象のあなたを脳にインプットさせて――…
「篤さんは、二輪転がすのが上手いんだぜ?サツはお手上げ状態。凄くね?」
……郁斗君よ。
頼むから、興奮しないでくれ。
馬……いや、豚のように鼻息を荒くしないでくれ。
鼻の穴が大き――…あのさ、鼻毛がチラリズムに見え隠れしているぞ?
てか、私の顔面に目掛けて唾を飛ばしながら語らないでくれ。
ばっちい。
私は死んだ魚の目で郁斗を見た後、何事もなかったかのように、
「全て美味だけど、特にこの豚キムチ、とても美味しいです。丁度良い辛さですね」
「だろ?」
明朗快活な笑顔で、篤さんと会話をする。