GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜


「……初詣で」

「……え?」

「煌月たちと、東区の神社へ初詣でに行っただろ」



……あー、そういうことね?



私、そこまで馬鹿ではない。



おおよその話は理解出来た。



つ・ま・り、



「郁斗もその神社に、たまたまいたのね?それで、私たちを目撃した。そうでしょ」

「あぁ」



ほら、やっぱりそうだ。



そして――…



「郁斗以外にも、その光景を見られた恐れがあるって言いたいんでしょ。例えば、自分にとって邪魔者である煌月を消したいと思っている奴とか?」

「……さすがだな。ご名答だ。お陰で説明する手間が省けた」



郁斗は、ほんの少しだけ口角を上げた。



< 214 / 370 >

この作品をシェア

pagetop