GOLDEN WOLF〜ヤン暴君と最強honey〜
これから私の身に何が起きるのか、大体は理解出来た。
そして、かなり危険な状況にあるってことも。
わざわざ忠告してくれるのは、ありがたい。
ありがたいけど、一つ引っかかる。
どうしても、これだけは理解出来ない。
私って一体――…
「…――郁斗の何?」
郁斗の顔を凝視する。
郁斗は一瞬きょとんとして、
「俺があんたを気に入っているからに決まってんじゃん。龍夜さんの妹さん」
何故か、楽しそうに口元を上げて――…って、はぁぁあ!?